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アンプは音量を上げると良い音?

「真空管アンプは大きな音を出さなければ良い音にならない」

多くの方がおっしゃられていますし、実際そうなのかもしれませんが、正直に言いますと、僕は感じたことが有りません。。。

 

なぜなら、自宅とスタジオ両方で鳴らしたことのあるアンプはブルースジュニアだけで、しかもスタジオに持っていってもそれほど大きな音で鳴らさないからです。

少なくともブルースジュニアは、大きな音鳴らす=良くなるという変化は無い気がします。あくまでも僕のセッティングの場合ではですが。。ボリュームよりも、アンプを置く場所や聴く場所の方が大事な気がしているんです。オープンバックだからですかね。。。

というか、僕は耳の音量に対する許容量があまり大きくなく、ある程度音が大きくなると全て音が割れてしまってあまり良い音とは思えなくなるということもありますが。。。

 

あとは、スタジオに常設されているアンプ(マーシャルのでっかいのとか)を家で弾くくらいのボリュームで弾いたことがないからです。

スタジオに行ってマーシャルを小音量で鳴らすことって有ります??

 

この「真空管アンプ大音量最高理論」を仰られる方はやはり自宅で100Wのマーシャルみたいなのを所有されていて、家とスタジオとの両方で弾いていらっしゃる方々だと思うのですが、僕はその環境が無いので体感したことが無いのです。

 


大音量が最高だと言う方の理論

 

ヤフー知恵袋とかを見ているとこういうやり取り良く有りますよね。

質問 : 真空管アンプを購入しようと思うのですが、アパートでも使えるでしょうか?

回答 : 真空管アンプはそれなりの音量を出さないと真価を発揮してくれません。ボリュームを絞ると音質が劣化します。アッテネーターを使うとしても音量を極端に下げると劣化するのには変わりありません。(マスターを絞るよりはましだけど)だから、大きな音を出せないのならば意味が無いでしょう。パワー管が悲鳴を上げるくらいじゃないと真空管アンプを持っている意味が有りません。

 

ね。こういうやり取りめちゃくちゃ見ますよね。

 

個人的な意見

 

多分、この理論を言われる方は基本的にめちゃくちゃアンプ自体で歪ませる人か、どクリーンな音を使わない人なんじゃないかなと思うんです。

 

アンプでめちゃくちゃ歪ませた音って、基本的にはすごく重低音ガンガンなイメージが有るんですが、重低音ってボリューム小さいとそりゃあ無くなりますよね。

 

なんかネットで色々見ていたら。「等ラウドネス曲線」なるものが有って、人間の耳が感じ取る周波数と音量との関係性を書いたグラフがあるんですが、それを見ると音量が小さいと人間の耳はそもそも低音側の方が聞き取れなくなって行くみたいなんですよね。

 

なので、上の質問への1つの正確な解答を出すとすれば、

「アンプでめちゃくちゃ歪ませて重低音ガンガンの音楽をやるならばアパート用に真空管アンプはお勧めしません。その音出ないし、維持費高いから」

かなと思います。

 

 

あとはパワー管が悲鳴を上げるくらいの音って、、、耳栓でもしないと聞けない音が良い音なのか。。。と疑問に思ったり。。。

 

まあ僕の知識不足って言うこともあるんですが・・・

 

僕個人としてはブルースジュニアをアパートで音出して弾いてますし、小さな音だからといってそんなに「悪い」とか「劣化している」というようには思いません。

置く場所を工夫すれば低音もしっかり出ますし、基本的にはクリーンセッティングにオーバードライブを踏むという使い方なので、アンプをガンガンに働かせる必要は無い状況です。

 

あと個人的に、やっぱりアンプを置く場所、音を聴くポジションってかなり重要だと思うんですよね。

 

キャビネットを壁に近づけたときと離したときと音質って全然違いますし、キャビネットの前に座ってめちゃくちゃ近くで聴く場合と、立って少し離れた場所から音を聴くのって全然違うじゃないですか。

 

その辺の条件も全て一定にした上で、ボリュームが大きいほうが音が良いのかどうかを知りたいなと思っています。

 

 

良い音の定義

ここが一番重要な部分じゃないかなと思うんです。

良い音って人によって180度違いますよね。

 

上に書いたようなYahoo知恵袋の質疑応答も、質問者も回答者もどんなジャンルの音楽を聴いて、どんな音が良いと思うかの定義が無い中で、まずはパワー管が悲鳴あげるくらいの音量出さなきゃ良い音にならないよという回答が多いと思うんです。

 

ジャズをやる人がヘビーメタルをやる人に良い音の出し方聞いたところで何の参考にもならないでしょう。

 

僕の良い音の定義はMorning GloryやJanRayをクランチセッティングにしてシングルコイルのギターで軽やかにまたはゆっくり弾く音です。

 

 

今度やってみたいこと

ぐだぐだと書いて来ましたが、なんだかんだ言っても必要なのは言葉ではなく、音にして確認することだと思うので、今度はスタジオで実験をしてみたいと思います。

真空管アンプを大音量にして録音した音と、小さめの音を録音したものとの比較をやってみたいと思っています。

 

これまで言葉上だけでやり取りされていた難題にひとつの回答を出すことが出来たら良いなあと思っています。

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