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JanRayにも通じる?Blues Breakerから見えるもの


JanRayといえば、トランスペアレント系オーバードライブの代表でありもっとも人気のあるオーバードライブペダルのひつとだと思います。


ギターにJanRayだけを繋いでアンプから音を出せば驚くような素晴らしいドライブサウンドを得ることが出来ます。


そんな中、本当のトランスペアレント系の元祖じゃないか?と想像してしまうようなペダルを見つけたので紹介させていただきたいと思います。



私は最近インターネットでMarshallが1992年に発売したBlues Breakerというジョンメイヤーも使っている古いペダルのレイアウト図を発見し自作をしてみました。


完成してその音を鳴らしたときに気がついたものは、このペダルこそが後々続々と出てくるトランスペアレント系のオーバードライブが出したかった音なのではないかということです。



Blues Breakerからどういった音が出るかということについては、私のYoutubeチャンネルで実際に弾いてみたものがあるので是非聴いてみてください。



●トランスペアレント系オーバードライブとは


ギターの原音に余計な味付けをせずに透明感のある歪を加えるという、クリーンにも近いような歪みのペダルというのが凡その定義かと思います。人それぞれ考えることが違うと思うので別の考えをされる方も多いかと思います。


●トランスペアレント系で有名なもの


トランスペアレント系のODで有名なものの本当に一部だけを切り取ると


1.Analog.Man King of Tone(Prince of Tone)
2.JHS Morning Glory
3.ポールコクレーン Timmy
4.Vemuram Jan Ray



というものがあげられると思います。
実際のところ、これ以外にもZENDRIVEだったり、本当に沢山の種類があり、全員が納得するリストアップは難しいのですが、私が所有していて音を生で知っている限りのものをリストアップさせていただいております。



●それぞれの基となっているもの



上記4つの中のうち2つがブルースブレイカーを基にして作られています。

TimmyはTSに回路が似ている部分があると言われたり(実際には違うペダルが基という説があります)、JanRayはTimmyが元になっているのではないかというようなうわさがあったりしますが、4つを実際に音を鳴らしてみるとそれぞれがかなり共通する点を持っていると感じます。
比較している動画はこちらにありますので聞いてみてください。








上記以外にも様々なトランスペアレント系オーバードライブペダルは存在しますが、Blues
Breaker、TimmyやJanRayの回路を基にしていることが多く、凡そが派生モデルと考えることも出来ると思います。

 

 

●それぞれが目指したところ

まずおそらく一番最初にBB系トランスペアレントペダルで有名になったのはAnalog.ManのKing of Toneだと思うのですが、これは思いっきりBBの改造から始まっています。(公式HPに記載があります。)開発者本人としては、BBを改造していく中で基のBBとはまったく別のものになってしまったという事も言っており、確かに基の音とは違う雰囲気も出ているかとは思いますが、基本的な音の方向性は一緒に感じます。

で、公式HPには、King of Toneは共同開発者のジムウィーダーというギタリストが使っている「1960年製デラックスリバーブのボリュームを上げた状態の音を再現することを目標として開発された」という記載があります。



なんだか、これJanRayが目指していたところと同じですよね。



TimmyについてはPaulCochRane自体がアンプデザイナーでギターやアンプの本来の音色をスポイルすることが無いようにというコンセプトで開発されて物のようです。



要は、真空管アンプが出す「いい歪み」をそのまま出すことができるオーバードライブを狙った結果、現在のトランスペアレント系の方向性が作られたということになると思います。



そういった狙いを再現した結果、出来上がった音がBlues Breakerに近いものになって行ったのではないかなんていう超極端な予想を私はしています。



● BluesBreakerが生まれた時期について


これも個人的な感覚ですが、 BluesBreakerが生まれた1990年代前半は、NirvanaやGreenDay、EXTREME、Mr.BIGといった様な歪みの強いギターの音を主体としたような音楽が流行っており、あまり綺麗な音がするローゲインペダルって言うのは必要なかったんじゃないかというようにも感じています。
むしろ、ディストーションやファズみたいなのが必要とされていたんじゃないかと。。



アンプをプッシュして歪みを作るとした場合にも、Kingof Toneの共同開発者のジムウィーダーという人はTS808をずっと使用しており、その他の人たちも同様だったんじゃないかと思います。



その後、時代が変わって強烈なハイゲインな音ではなく、アンプが持つ本来の歪みの音が求められるようになった結果(具体的なきっかけは分かりませんが)、現在のトランスペアレント系オーバードライブの音が求められるようになり、様々な同系統のオーバードライブが誕生するようになったのかも?しれません。



今はジョンメイヤーが使っているということで中古市場がすさまじく上がっているという状況でその存在感は上がっていると思いますが、Blues Breakerも10年、15年遅く生まれていればもしかしたら、もっと時代の真ん中にいられる存在になっていた可能性もありますよね。



ただ、BluesBreakerの派生モデルやそのほかのトランスペアレント系ペダルで、アンプ本来の良い歪みの音というものを疑似体験することが出来る(私自身はアンプ本来の良い歪みの音というのを知らないのですが。。)機会は多い状況と思いますので、ご興味のある方は是非お手にとって試してみることをお勧めします。

 


かなりギターを弾くことが楽しくなると思います。

ありがとうございます。

 

※ライン録音はiridiumでやってます!

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