色々とテレキャスター の歴史を調べたので、凄まじく大量に出ているモデルが、それぞれどういう物なのか、スペックだけで比較して行こうかなと思います。
2020年6月時点で1950年代をコンセプトとした製品は以下の通りです。
①MADE IN JAPAN HYBRID 50S TELECASTER®
99,000円

②VINTERA® ’50S TELECASTER®
108,000円

③American Original ‘50s Telecaster
244,800円

④ROAD WORN® ’50S TELECASTER®
135,000円

⑤Made in Japan heritage 50s Telecaster®️
144,000円
⑥Made in Japan Traditional 50s Telecaster®️
90,000円
2020年2月時点、4種類で最安と最高値で2.5倍。
2020年6月追記。6機種に増えています。
なんだかもう多過ぎですね。。
何が違うのか見ていきましょう。
①MADE IN JAPAN HYBRID 50S TELECASTER®
これは名前にハイブリッドという文字がある通り、ヴィンテージとモダンの掛け合わせですね。具体的には、
●ヴィンテージ的な所
- ネックがUシェイプ(55年までの仕様)
- 5点止めブラックガード(54年前半まで)
- ヘッドのロゴ位置とボタン型ストリングガイド(52〜55年)
- ブラス3連サドル(53年まで)
- ラウンドトップコントロールノブ(55年まで)
- 12フレットのドット間隔が狭い(52年まで)
- トラスロッド調整がネックを外さないと出来ない(近年以外はこの仕様)
- 上記で考えると52年狙いか?と思わせたところにピックアップが58年モデル
●モダンな所
- 4wayスイッチ(ミックス音の直列・並列選択が可能)
- ミディアムジャンボフレット(超押さえやすいですよ。これ系のフレット)
- 250mmラジアスフレットボード(弦高を下げれます。)
- 塗装がポリエステル、ポリウレタン(頑丈!)
- カラーバリエーション7種
- ロック式チューナー(チューニングズレにくい!)
っていう感じです。
弾きやすさと音のバリエーションはNo1じゃないですかね。
4wayスイッチが素敵だ。。。
②VINTERA® ’50S TELECASTER®
まず、いきなりですが、50年代でフィエスタレッドっていうのがあったのかどうかが、、分かりません。ちょっと私が調べられた中では見つけられませんでした。
あったとすればprice listにカスタムカラーの記載が有る57年以降でしょうか。またはサンバーストのものが有る55年頃でしょうか?カスタムショップでも1955年モデルでフィエスタレッド有るみたいですよね。やっぱりなんか出てたんでしょうね。
個人的に、フィエスタレッド超好きなんで、このギターめっちゃ欲しいです。
まあそれは置いておいて、潰しの色なんで木材選ばれるとしたらアルダーで正解な感じがしますね。あくまでも音ではなく、50年代を狙っているというコンセプトから見た場合に正解かどうかという点のみです。
その他は、MIJハイブリッド同様、ヴィンテージポイントとモダンポイントで見ていきます。
●ヴィンテージ的な所
- ネックがUシェイプ(55年までの仕様)
- 5点止めホワイトガード(54〜59年)
- ヘッドのロゴ位置とボタン型ストリングガイド(52〜55年)
- ブラス3連サドル(53年まで)
- ラウンドトップコントロールノブ(55年まで)
- 12フレットのドット間隔が狭い(52年まで)
- トラスロッド調整がネックを外さないと出来ない(近年以外はこの仕様)
- 7.25ラジアスフレットボード
- ヴィンテージフレット(21フレット)
- 50年代をヴォイシングしたピックアップ(よく分かりませんが、、)
- 漢の一色のみ(フィエスタレッドだけ)
●モダンな所
- 塗装がポリエステルとポリウレタン
、、、、ああ、ほとんどヴィンテージです。敢えて言うならば、ミックス音が有る配線ってとこでしょうか。それにしてもフィエスタレッド、最高過ぎですね。
③American Original ‘50s Telecaster
これは53年モデルです!
12フレットの間隔が広いので53年以降は確定で、ブラスサドルなので54年より前=1953年モデルです。
と、叫ぼうと思った直後、ピックアップは52年モデルですか。騙されたーー
あと公式HPの中にこの写真有るんですが、これ、オクターブチューニングいい感じになるやつジャーンって思ったら他の写真は普通のサドルでした。色々資料見ても普通のブラスサドルっぽいんで、写真の貼り間違えですかね??ちなみに、MIJハイブリッドのページにも、ネックシェイプがUっていう表記とCっていう表記混在してるので。ウッカリさんですね。フェンダーさん。

●ヴィンテージ的な所
- ネックがUシェイプ(55年までの仕様)
- 5点止めブラックガード(54年前半まで)
- ヘッドのロゴ位置とボタン型ストリングガイド(52〜55年)
- ブラス3連サドル(53年まで)
- ラウンドトップコントロールノブ(55年まで)
- 12フレットのドット間隔が広い(53年以降)
- トラスロッド調整がネックを外さないと出来ない(近年以外はこの仕様)
- ラッカー塗装(取り扱い注意です!カッコいいですが!)
- フレットドット位置的に53年モデルかと思ったところに52年ピックアップ(52年と53年のピックアップに違いが有るのかは分からないんですが。)
- バタースコッチ一発!
●モダンな所
- ヴィンテージトールフレット(ちょっとこれは弾いた事無いです。。でもきっと弾きやすいんでしょう!)
- 9.5インチラジアスフレットボード(弦高を下げれます。)
アメリカンオリジナルシリーズが出来る前の、アメリカンヴィンテージシリーズに上記モダンスペックを足した感じだと言うことが分かりました。
④ROAD WORN® ’50S TELECASTER®
サンバースト(55年とか57、58年のカスタムカラー)+ブラックガード(54年以前)という謎仕様だったり、色々年代がごちゃ混ぜになっていますが、一応50年代スペックです。ボディ材はアルダーです。
●ヴィンテージ的な所
- ネックがCシェイプ(58年までの仕様)
- 5点止めブラックガード(54年前半まで)
- ヘッドのロゴ位置とボタン型ストリングガイド(52〜55年)
- プレーンスチール3連サドル(54〜57年まで)
- フラットトップコントロールノブ(56年〜)
- 12フレットのドット間隔が狭い(52年以前)
- トラスロッド調整がネックを外さないと出来ない(近年以外はこの仕様)
- ラッカー塗装
- 7.25ラジアスフレットボード
●モダンな所
- ヴィンテージトールフレット
- TEX-MEXピックアップ(出力高めだそうです)
⑤Made in Japan heritage 50s Telecaster®️
Made in Japan系では一番ヴィンテージに忠実なスペックですね。
しかもブラックガードとホワイトガードの2種類選べるとか最高すぎる気がします。
⑥Made in Japan Traditional 50s Telecaster®️
まとめ
こう比較して見ると、共通点も多いながら、各機種にしっかりした特徴が有りますね。
今私はアメリカンヴィンテージ52テレ手元にあるので、今欲しいとすれば、
ヴィンテラです!!
フィエスタレッドマジで最高です!
あなたなら、どれを選びますか??
おわり