テレキャスターのピックガードだけに焦点を当てて見ていきます。
1950年〜1954年前半
ベークライト製(フェノール樹脂という素材の事の様です。詳しくはウィキペディアで!)の黒いピックガードです。表面にラッカーコートがされており、ツヤツヤでした。 ねじは5点で止められていました。初期の頃はねじは全てマイナスでしたが、53年頃までは全てプラスねじになっています。


1954年後半〜
ABS樹脂製の白いピックガードに変わりました。ねじは変わらず5点留めです。


1959年〜
この時期は2パターンのピックガードが同時に存在しています。
1層の白ピックガード(ブロンドカラー)
レギュラーカラーのブロンドは、ピックガードの色は変わらず白です。ただし、ねじ止め数が5点から8点に変わり、以前のものより厚さも増しました。


3層のピックガード(カスタムカラー)
59年以降のブロンド以外のカラーは、セルロイド製の白黒白3層構造でした。セルロイドという素材は経年と共にミントグリーンに変色(下の黒い層が透けるという説や、日光による変色という説が有りますがよくわかりません。とにかくミントグリーンになるんです。)するため、グリーンガード等と呼ばれています。カッコいい! セルロイドというのは削った粉が発火しやすく危険だったそうで、短い期間で使用が取りやめられた様です。現在のリイシュー系は、塩化ビニールに緑色で着色をして色を出しています。

1964年〜
ブロンドも白黒白三層になりました。素材もプラスチック製に変わり、ミントグリーンから白に変わりました。


1970年代中盤以降
70年代中盤以降、カスタムカラーという考えが無くなり、現在の様にアップチャージ無しでカラーを選択出来るようになりました。ピックガードも白だったり黒だったり様々あるようです。 ピックガードだけみても色々あって面白いですね。