平らな板に単純なメイプルのネックがついていて、ピックアップが2つ付いたエレキギターです。

という説明は自分が持っている52年タイプのテレキャスターにはピッタリかと思いますが(笑)、今は色んなモデルがあるので一概には言えません。
凄まじい数のモデルがある中で、「一般的」だと思う特徴を書いていきたいと思います。
①音
ピックアップが二つ付いていて、ネック近くと、ブリッジ近くに一つづつ付いています。そこから三種類の音が出せることが一般的です。
⑴ネックピックアップ
ネックピックアップはある程度ストラトに共通するものがあるけど、出力が小さくてプリッとした音。ストラト的に使えるかと思います。好きです。
⑵ネック側とブリッジ側のミックス
ミックスポジションのジャキッとした音。これが一番特徴的なものじゃ無いかと思います。最高です。近年の若い方々がやられるすげえカッコいい高速カッティングにはぴったりじゃないでしょうか。音のミックスのされ方の方向としてはレスポールと同系統です。レスポールのミックス音をシングルコイルらしくしてジャキッとさせた感じです。
⑶ブリッジピックアップ
ストラトより太く、レスポールよりシャープな音
クリーントーンはカントリー系音楽をやる人たちの為にあるような音でしょうか。コリっとしたような、独特な音です。
歪ませた音はよく耳にする、カラッとしたロックンロール的な音(布袋寅泰氏の音は最高の例)だったり、アンプの種類やエフェクターの使い方次第では結構重めな音を作れたりもします。ここはセッティング次第で凄く多彩な音が出せると思っています。
②持ちやすさ等
⑴肘あたりの快適性
基本的にはボディーにコンター加工がされていないのでピックを持っている側の肘近くがボディに当たって邪魔です。ストラトはそこの部分が削られているので持ちやすいです。ジェフベックはここの部分を削ったものを使っていたみたいですね。あ、彼のはエスクワイアか。。まあ、形は一緒なので。
レスポールはコンターは有りませんが、ボディのトップ面にアーチ加工がされている+ブリッジに高さが有るので、肘あたりがボディに当たって邪魔ってことは無いと思います。
元も子もない事言いますが、肘が当たって邪魔だと思うのは最初くらいです。慣れます!大丈夫です!
⑵座って弾く時の快適性
ストラトはバックコンターが有るので脇腹あたりのフィット感超快適です。あと、ボディとネックの重量バランスがいいのでどういう高さの椅子に座っていても快適です。
レスポールはバックコンターが無いので、低めの椅子に座るとボディバックが脇腹に直撃して凄い痛いです。自分は以前5時間ぐらい弾き続けたら脇腹に内出血出来ていました。。。
あと、レスポールはボディの方が凄く重くて、膝に乗せるポジションも悪いせいか、高めの椅子に座って弾く時ボディ側に落ちていく感じというかなんというか、、ちょっと弾きずらいです。
テレキャスターはバックコンター無しでも体の嫌な部分に当たらない絶妙なかんじかとおもいます。重量バランスもいいのでどういう椅子に座っていても弾きやすいです。
まあ、でも、この辺はそもそもその人の体型次第なところもあるので全く違う感想を持っている方がいたらすいません。
⑶立って弾く時の快適性
肘部分以外については、ストラトと比べてもレスポールと比べても特に優劣ないかと思います。
ボディバランスも若干ヘッドの方が落ちてきますが、水平あたりで止まるので問題ありません。モッキンバードやSGの様にヘッド落ちはしません。
あと、スワンプアッシュとかのボディ材のものはめちゃくちゃ軽いので良いです!
⑷ブリッジミュートのしやすさ
レスポール > テレキャスター ≒ ストラト
って感じかと。。やっぱりレスポールが一番ブリッジミュートし易いです。
⑸弦のテンション
ロングスケールなので、同じゲージの弦を使っていればレスポールより弦のテンションは強いです。ストラトとおんなじテンションの強さです。
③弱点
⑴オクターブチューニング
別記事でも書きましたが、やっぱりチューニングです。一般的な3連サドルの純正状態ではオクターブチューニングが合いません。初めて買うギターとしては音感が養われない可能性があるので、6連のサドルのものを購入された方が良いんじゃないかなと思います。。
お恥ずかしい話ですが、自分がYouTubeに上げた動画で、これなんかはその悪い例かと思います。
⑵ピックアップ間の出力差
上にも書きましたが、ネックピックアップの出力は弱いです。逆にブリッジは出力が高いので、録音をする時にネック側で入力の最大値近くにしているとブリッジで音割れします。
④ネット上でよく見る意見の真偽について
ネットでテレキャスターについて調べていると、以下キーワードが出てきたりします。その真偽について、個人的な考えを書いていきます。
⑴ボーカル向き?
理由;コード弾きに向いてる、立って持った時に水平になるから弾きやすいなどなど、、
コード弾きは気持ちいいですよね。全ポジションで気持ちいい音がします。
ただ、、、、正直その事がボーカル向きかどうかって曲調によるんじゃないですかね??あ、あと単音弾きもいい音しますよ!
その次の理由についは、全く共感できません。。。それは別に関係ないのでは??バランスのいいギターならなんでも水平状態保てると思うのですが、、、
ギターボーカルの人にテレキャスターが多いのは、ただ単に、見た目だったり、音が好きなだけでは???良い音じゃないですか。カッコいいじゃないですか。最高じゃないですか。
というのが私の意見です。まあ、まだまだ色んな意見がある様ですが、色々意見が有っても良いのでこれ以上は言いません(笑)
⑵高音が強すぎる?
セッティング次第では??シングルピックアップって基本高音寄りじゃないですか??
⑶カッティングに最適?
100%同意です!テレキャスターのミックスポジションのカッティング一番気持ちよくないですかね。
⑷多彩な音が出る?
出ます。ストラトネックピックアップ的な音、レスポールブリッジピックアップ的な音、レスポールミックス音的な音、高音寄りな音、低音効いた歪み音色々出ます。
これにストラトのハーフトーン的な音出たらホントに最強ですね。
⑸レスポールに似てる?
上にも書きましたが、ミックス音とブリッジ音はレスポール的要素を持っていると思います。近いけどテレキャスターらしい音が出て最高です。
とにかく良いギターです。一本持っていて損は無いので買ってみてください。
本家Fenderに限らず、Suhrとか、RSとか、g7とか、その他色んなメーカーがコピーモデル作っていて、凄いカッコイイものが世の中にありふれているので選択肢は無限ですね!
おわり