これはかなり有名なオーバードライブかと思います。

VEMURAMについて
日本人の作ったブランドのVEMURAM
これは代表の方が「上村さん」という方で、外国で名前を呼ばれるときにVEMURAという風になることが多く、それをブランド名にしたようです。で、上村さんの名前が正樹(m)でVEMURAM。。
なんかかわいらしい経緯ですね。
ブランド名だけでなく、商品についても「KAREN=娘の名前」「れい=甥っ子の名前」という、家族が好きなんだなあという、とても好感の持てるブランドですね。
使用アーティスト
これを使用している有名アーティストは結構いるようで、よくネット上で出てくるのはマイケルランドゥとか言われますが、個人的にこの人の音楽を聴いたことがないのでよくわかりません。
私が好きなアーティストでいえば、Tomo Fujita、Mateus Asato、Joey Landrethとかですかね。
それぞれのアーティストモデルとかも出ていて、Tomo Fujitaさんモデルに関してはローゲインに、Mateus Asatoモデルに関してはハイゲインにセッティングされているようです。
Jan Rayについて
音としては、フェンダーの「マジック6」なるセッティングの音を狙っているそうです。
なにやら
60年代ブラックフェイス期のフェンダーアンプをボリューム6、トレブル6、ミドル3、ベース2
という1970年代後半の人たちでの間ではお約束のセッティングがあったようで、その音を再現したものだそうです。
実際のブラックフェイスアンプをそういったセッティングにした音は聞いたことが無いのですが、さぞかし素敵な音が出たんだろうなと思います。
このオーバードライブは40,000円前後というかなり高額なペダルで、中古市場でもほとんど値下がりはしていない感じがします。(2020年1月時点では)
アーティストモデルなんかに関しては生産数限定だから中古市場も暴れまわってますね。。
いろんな人がレビューしているし、動画もいっぱい出されている中で、とても気になって気になって夜も眠れなかった日々が続いたある日、奥さんに内緒のちょっとした臨時収入が入ったので、思い切ってポチって見ました。
楽天で買ったら楽天ポイントがすさまじい勢いでついて、中古市場で買うよりも安く買えちゃいました。
初めてスタジオに入って弾いてみたとき、思いました。
「他のエフェクター全部処分しようかな。」
自分がやる音楽のジャンルとしては、
Mateus Asatoに超影響を受けたエレキギターでのソロギター
とでも表現すればよいのでしょうか。要は、バンドで弾く感じではないので、ギター単体で聴いた時の音の良さが良ければそれだけでOKなのですが、もうそれの頂点にあるんじゃないかと感じてしまいました。
ただ、自分はエフェクターを使い始めたこと自体が歴が短いので、音作りにこだわりを持って長いことギターを弾かれている方にはあまり参考にならないかもしれません。
しかも、結局なんだかんだ言ってその後の臨時収入で他のオーバードライブも買い漁っているので。。
でも自分的にはそのくらいの感動がありました。
使ってみての感想
①コントロール
コントロール部分は、つまみが4つと、サチュレーショントリムというものです。
つまみに何のコントロールかっていうのはペダル自体に記載はないのですが、弄ってれば効きがすごく良いのですぐに分かります。
左上がレベル、右上がゲイン、左下がベース、右下がトレブルです。サチュレーションは、高域というか、音をギャリっとさせるかどうかの調整です。
- レベル : 基本かなり大きめの音です。すべてのつまみを12時にしてしまうとかなりの爆音になって、オンオフ時の音量差がとんでもないことになります。ゲインを絞って使うときにはレベルを上げていく感じです。
- ゲイン : 11時位まではほぼクリーンで、12時くらいから少し歪み始めます。弱くひけばかんぜんにくりーん、強く弾けば歪むという音になっています。12時より更にゲインを上げていってもそれほど深くは歪みません。私は基本的にそれほど歪ませてギターを弾くタイプではないので完璧なチューニングですが、深い歪みを使う人には物足りないかもしれません。
- ベース : 元々ベースがしっかりと出るエフェクターなので、ベースを0にしてもスカスカな音にはなりません。上品な低音になります。逆に、15時以降までベースを上げていくと、ネックピックアップではもう最早ブリンブリンの訳わからない音になります。でも、ストラトのブリッジピックアップの様な元々がカスカスのピックアップをセレクトすると、とてもいい感じの太さを持った音に出来ます。
- トレブル : これもかなり効きが良くて、12時より弱くする分にはどこでもいい感じの音になりますが、15時以上のセッティングにすると、正直シングルコイルピックアップでは使い物にならない音になります。もしかしたら、ハムバッカーのネックピックアップとかでは相性が良いのかもしれません。
それぞれのつまみは効きがとても良くて、色々なギターの良いところを引き出して、逆に悪いところをフォローしてくれるような、とても良いセッティングがされているエフェクターだと思います。
②歪の質感
なんか、歪ペダルっていうよりも、極端な話空間系のエフェクターのような部類にも感じられてしまうような、美しい最高の歪だと思います。
トランスペアレント系オーバードライブという言葉も定義が曖昧かとは思いますが、良く、原音を損なわないとか、レンジが広いとかいうことは言われますが、そこに関しては完璧な製品だと思います。
しかも、「美しい」、「歪み」という、相反するような音を、完璧に作り上げられたものかと思います。
中古市場が勢いを持っているので、実際に買ってみて気に入らなければすぐ売っちゃおうかなとかも思っていましたが、絶対売りません。
多分ずっと使います。と、今時点では思っています。
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おわり