この話題は結構怖いです。 塗装によって音が変わるという主張、全く変わらないという主張、多分永遠に終わらない課題だと思います。
①自分の意見
まず、自分の考えを最初に書かせていただきますと、
「音は変わるかもしれないけど気にする程ではない。だけど、ラッカーが好き」
です。 どうでしょうか、この逃げに逃げた意見。 でも実際にそう思っています。 デジマート実験室とかYoutubeでの実験とか見てると確かに違いますね。 でも、 「違うかどうか聴いてみて」 と言われてギター単体で聴いた時にやっと気づく程度かなと。。。 バンド形式とかになったらまず聞き分けは不可能と思います。 CDとか聴いて、「あ、、これはラッカー塗装のギターだ」ってなります?無理くないですか? 自分はギターの音がストラトか、テレキャスターか、高いギターか、安いギターかを聴き分ける能力もありません。。。。 究極に聴くことを極めた人は、わかるのかもしれませんが、自分にはわかりません。 しかも、違いは有っても、それは優劣か?? そもそも最初にギターにラッカー塗装し始めたのは音響特性を考慮してのことなのか? というか、、、いい音って何でしょうね??100人中100人がいい音だと思うものって、、無いのでは?
でも、やっぱりラッカーが好き
見た目がヌメっとしてて色っぽい。 そのうち自然にレリック的になってくれるかも?という淡い期待。 高いギターに使われていることが多いのでなんとなく所有欲を満たしてくれる。 等の理由から、自分はラッカーが好きです。
②塗料について調べてみました
塗料の種類は世の中に多数存在するようですが、ギターに使われているのは大きくラッカー、ポリ系の2種類に分かれると思います。
ラッカーって何?
色々調べてみたら、樹脂+顔料(色の基)+溶剤+αを塗装したいものに吹きかけて、溶剤を蒸発させて樹脂と顔料を定着させて使うもの?っぽいです。 干物みたいなもんか。 で、樹脂の役割の部分がニトロセルロースのものがニトロセルロースラッカーと言われる様です。 で、この塗料は必要な厚みを出すためには塗っては乾かし、塗っては乾かしを繰り返さなければいけなくて、生産側からすると面倒くさい塗料のようです。
ポリって何?
ポリ塗装は、ラッカーと違って、二つの液剤を混ぜると、なにやらすごい科学反応が起きて硬化するよという塗料のようです。 寒天みたいなもんですね。 で、ポリ塗装と言っても種類が有るようで、 ポリエステル → 取り扱いが楽で頑丈で厚い塗料を一気に塗れる。でも割れやすい。 ポリウレタン → 扱いは繊細だけど、塗膜の厚さをコントロールしやすい。柔軟性があるし、衝撃にも強い というもののようです。
③ラッカー教 VS アンチ
ラッカー教祖のお言葉
ラッカーは塗膜が薄いため、ギターの振動を阻害しない→鳴りがいいギターになる。 経年と共にシンナーが抜け、さらに硬化が進み音質が更に良くなる 木材の呼吸を妨げないため、木の乾燥が進み、枯れた音になる ラッカーの方が音響的に優れている
アンチのお言葉
ポリウレタンは薄い塗装が出来るから音響的に劣ると言うことは無い。 木は呼吸しない。そもそもラッカー塗装も空気を通さない。 エレキギターの音はピックアップとアンプで決まる この議論についての正解が出ることは無いんではないでしょうか? 正解が無いから。 結論、自分の持っているギターを肯定するための材料として、それが例え作り話だとしても、自分にしかわからないことだとしても、ラッカーの良い所を並べるというのはとても気持ちがいいので、私はラッカーを肯定し続けます。